きずあと(瘢痕)というものは、完全に消すことはできないのですが、数か月から数年の経過で徐々に目立たなくなってきます。もし、キズができて日が浅いのであれば、しばらく様子をみていくのも一つの手です。その際大事なことは、日焼けをしないよう、紫外線予防をすることです。
1年以上たって、それでも目立つきずあとの場合は、切除して縫合しなおすことで治療できます。
合併症・危険性:感染、ケロイド・肥厚性瘢痕、周囲の変形、知覚異常など。瘢痕切除術 タテ(cm)+ヨコ(cm)あたり ¥11,000(最低料金¥22,000)
広範囲の場合は値引き考慮いたします。また、あまりに広範囲の場合は、複数回に分けて手術をすることもあります。全身麻酔が必要となり、当院では対応できない場合もあります。
きずあとがひきつれている場合(瘢痕拘縮)の治療は、保険診療の対象になります。
きずあとが盛り上がって残ってしまった状態を、肥厚性瘢痕といいます。
肥厚性瘢痕よりもさらに盛り上がりや赤みが強く、もとのキズより大きくなるものをケロイドといいます。
ケロイドや肥厚性瘢痕の発症は、体質によるところが大きいです。また、ケロイドができやすい場所としては、胸の中央、下腹部、肩、背中、耳たぶなどがあります。
特に治療をしなくても徐々に目立たなくなることもありますが、かなり時間がかかります。
基本的な治療法は、手術ではなく、ステロイドという炎症を抑える塗り薬や貼り薬、注射などを続けることです。例外的に手術で切除することもあります。いずれにしろ保険診療の治療です。
きずあと(瘢痕)がひきつれて残り、痛みがあったり関節の動きに支障をきたしたりしている状態を、瘢痕拘縮といいます。
手術により治療します。瘢痕拘縮形成手術といいます。きずあとを切除するだけでなく、皮膚を入れ替えてひきつれを解除したり、皮膚移植をしたりする場合もあります。保険適応の手術です。
費用はひきつれの部位や大きさ、手術の内容によって変わってきます。保険3割負担として、2万5千円から5万円くらいです。