ステラロサクリニック

ほくろ・いぼ

ほくろ・いぼの種類

◎色素性母斑
いわゆる「ほくろ」です。濃い黒い色から肌色に近いもの、平らなものから盛り上がったものまで、形や色、大きさは様々です。良性ですが、徐々に大きくなることもあります。治療法としては、切除・縫合、くりぬき、炭酸ガスレーザーなどがあります。

◎脂漏性角化症
「老人性疣贅」「老人性いぼ」とも呼ばれますが、老人だけでなく20代、30代でもみられます。しみが盛り上がってできることが多いです。治療法としては、切除・縫合、炭酸ガスレーザー、冷凍凝固などがあります。

◎軟性線維腫
「アクロコルドン」「スキンタッグ」とも呼ばれます。首などにたくさんできる、1から3mmくらいのやわらかいできものです。一種の加齢変化です。治療法としては、最も簡単なのはハサミで切ることです。一瞬で終わるので通常麻酔はしません。その他の治療法としては、炭酸ガスレーザー、冷凍凝固などがあります。

◎尋常性疣贅
ウイルス性のいぼです。足の裏や手のひらによくみられます。大きくなったり、他の部位に広がったりことがあります。治療法としては、液体窒素による冷凍凝固が基本ですが、かなり回数がかかることが多く、貼り薬や塗り薬を併用したり、炭酸ガスレーザー(この場合は保険診療になります)で治療することもあります。漢方薬(ハトムギのエキス)を内服することもあります。

◎伝染性軟属腫
いわゆる「水いぼ」です。尋常性疣贅とは別の種類のウイルスが原因です。夏にプールなどでお子さんがかかることが多いです。1から5mmくらいの光沢のあるいぼが多発します。治療法としては、ピンセットで摘み取るのが一番確実ですが、かなり痛いです。冷凍凝固もよく行われます。自宅で貼り薬を使ってもらう方法もあります。また、時間が経てば自然に治ることもあるので、何もせずに様子をみる場合もあります。ただ、数ヶ月以上かかることが多く、水いぼがあるとプールに入れないと言われることもあるので、何らかの治療が必要になることが多いです。

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ほくろ・いぼの治療

◎切除・縫合
局所麻酔の注射をした後、紡錘形に切り取り、糸で縫合する方法です。キズは1本の線になります。1週間から2週間で抜糸となります。

◎くりぬき
周りをメスでくりぬいて、キズは縫わずにそのままにする方法です。こちらも局所麻酔下に行います。キズが盛り上がって乾くまで3週間から4週間かかります。その間は軟膏を塗り、テープや絆創膏などを貼ります。

切除・縫縮とくりぬきは保険診療の手術の扱いとなり、費用は保険3割負担として小さいほくろ1個だと1万円前後になります。その際に病理組織検査(組織を顕微鏡で見る検査)も行います。

◎冷凍凝固
液体窒素を使う方法です。窒素は沸点が-196℃ですので、液体は非常に低温です。これに綿棒をひたし、いぼなどに押しつけて凍結させる治療です。局所麻酔は通常行わず、手軽にできるのが利点ですが、基本的には週に1回くらいのペースで繰り返す必要があります。また、必要な回数は状態により異なり、10回以上やっても治らない場合もあります。
保険診療の処置の扱いになります。

◎炭酸ガスレーザー
組織を蒸散する作用のあるレーザーです。要するにメスのような作用のあるレーザーですが、普通のメスに比べて出血が少なく、電気メスに比べて周りの正常な組織に対する影響が少ないので、必要な部分だけ削ることができます。くりぬきと似ていますが、キズが盛り上がるまでの期間はやや短く、キズあとも目立たない傾向があります。局所麻酔の注射をしてから、レーザーを照射します。施術後は2週間から3週間くらい、軟膏を塗りテープを貼る処置をします。この施術では切除・縫縮やくりぬきと比べ再発率がやや高くなります。再発した場合、もう一度レーザーを当てるなどの処置が必要です。この治療は自費で、当院での料金は1×1mmで¥3,300、5×5mmで¥16,500になります。

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クライオプロ(スプレー式液体窒素)

当院では、液体窒素による冷凍凝固処置に、従来の綿棒の方法だけでなく、クライオプロというスプレー式のものを使用しております。

綿棒で押しつける方法に比べ、短時間で多量の液体窒素を消費して患部に強力に作用します。

いぼの治療だけでなく、湿疹・皮膚炎や円形脱毛症に噴霧することで、症状の改善が期待できます。

綿棒の方法と費用などはとくにかわらず、保険診療で治療できます。

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